乗り切る自信があっても悪徳商法には乗るな
大変お久しぶりです。とりまるです
皆さん、「テレアポ」ってご存知ですか?
テレフォンアポイントメントっていうやつで、適当な番号に電話をかけまくってターゲットの客層に当たったら商品を紹介したりするやつです。お仕事なさってる方は業種によっては実際にやっておられる方もおられるかと思います。
ただ、世の中にはテレアポで某所に呼びつけてトンデモな契約を押し付ける系のやべえやつもあるんですけど、今回はそのタイプのやつに「面白そうだし冷やかしてくるか!まあどうせ悪徳なのはわかってるし大丈夫やろ!」って言いながら出向いてひどい目にあった話をしたいと思います
実際の出来事から3か月以上経ってる(2か月たったくらいに書こうと思いながら書くのめんどくさかった)ので記憶が怪しいのと、もしものときのためにそれなりにボカしながらああいうやつって実際どうなんかなってのを知っていただこうと思います
・電話は突然礼儀を知らずにやってくる
週末に家でのんびりTwitterに興じてたら午後8時半ごろに知らない番号からの着信がきました。夜の8時ですよ?いい加減にしろ。
登録し忘れでもしてたかなくらいの心当たりはあったので出ると
「無作為にお電話させていただいてアンケートにお答えいただいております」
みたいな喋りだし。おっこれは教科書でよく見る悪徳業者だ!!!!
まあおもろいし社会経験になるだろうという軽い気持ちでノってあげることにしました。
・本題を切出すのはめっちゃ話し込んでから
当たり障りのない(無意味な)アンケートを一通り進めていきます。どうやら男性向け美容系の業者のようです
途中で与太話が挟まってくるので興味ありそうに相槌を打っていると本題です。
「将来ハゲたくないですよね?育毛に興味はありませんか?」
ない。
ないけどこいつの話に興味がある。
こいつの話に興味があるので適当にあーまあ多少はーみたいな言い方で適当に受け答えをしていきます。
まあここまでにおおよそ30分ほど話が進んでるんですけども電話がとにかく長い。
・呼び出す日程がめっちゃ早い
まあ育毛だから通信販売ってわけではない。当然ながら敵地に足を踏み入れることになるわけですよ
ただ、相手はプロなので「相手に考える時間を与える前に決着をつける」ことに命を懸けています。
「次の日曜日にしましょう!来てくださいね」
今日土曜日なんだけど。明日じゃん…
それはさておきとりあえず予定があるんですけどって言ってみると、
「明日の予定よりも将来の髪の毛の方が大事では???????」
うーん、確かに毛ガニケケンカニ。
めっちゃすごい超理論で押し切られたみたいな体で承諾していきます。
当然予定なんてなかったです。まあ日曜日が破壊されるのが虚無だったんですけど仕方ないですね。
・パッと見環境はきれいにしてある
まあ当然なんだけどね。
そういうわけで某県某所まで足を運んで、担当者と顔を合わせてみました。
まあまあ内装はきれい。色々おしゃれなものが置いてありました。
なんちゃら認定証みたいなやつが並んでて、これがないとアドバイザーになれないらしい。しかもその資格を取るには試験で100点取らないといけないんだとか。
ぼく「何点満点の試験なんですか?」
無視されました。かなしい。
待合スペース的なとこに入ると、他にもお客さんがいました。馬鹿め。
結構遠方からのお越しで、「電話がかかってきて、この機会を逃したら一生自分を変えることはできないだろうなって思ったので来ました」みたいなことをのたまっていました。まあ服装から変えたらいいんじゃないですかね。
同類の猛者なのかサクラなのかは判別できなかったけどまあどっちでもいいかみたいな気持ち。
・カウンセリングはクッソ狭い個室でやるのがセオリー
逃がさないためです。当然ですね?
とりあえず個室に案内されて髪についてのちょっとした説明を受けます。
聞き流します。
サービスがいいのか途中で水を取りに行ったため、その間に備え付けの機材にHDDとかディスクドライバの類がないかをチェック。こういうのはね、大仰な専用拡大カメラっぽいのをかざしながら事前に撮ってあるオワオワリの頭髪をさもあなたの髪です!やべえ!ってやるのがわかっているので。
まあなかったんですけど。
んで、戻ってきて髪洗いますね~みたいなのをやっていきます
「さっきの部屋、別の人が使うみたいなので移動しますね!」
きましたね。あの部屋はデコイだ。間違いない。
・速攻で畳み掛けてくる
別の部屋に入ったとたんに「じゃあ検査やっていきます!!!」って畳み掛けてきます。すごい。
さっき説明を受けた時の「やべえの典型」を色々見せられます。
「これはやばいですね!いますぐケアが必要です!!」
うん、知ってた。
どういう商品を展開してくるかが楽しみです。
・それ、絶対にセットで買わんといかんのか?
そんなこんなで深刻なふりをして商品説明をやっていただくことにしました
もちろん買う気はありません
「お客様は毎月髪においくら支払う用意がありますか」
あー、月々で払うタイプかーなるほどー。
育毛なんだからそりゃそうなんですが。
まあとりあえず2万くらいかな?って言っておきます
すると、何パターンかでローンのプランが組まれてきました
ちなみにここまでで3時間くらいは経ってます
サプリとかすご(く効果がなさ)そうな機械とかで計90万とか。
月2万って言ったよね???????
単純計算しましょう。45ヵ月です。払いきるのに何年?4年弱かかってんじゃねえか。
そのサプリ何年分なんだ?って思いながら「サプリ1箱とかで効果が見えたら続けていくとかではダメなんですか?」ってゴネていきます。
「先に大きな額をベットしておくことで継続しようって気持ちになるはずです」
だそうです。ふーん。
「今回は特別に…本来かかる入会金がタダです!」
(いつもタダなのでは…?)
第一入会金入れたら100万超えるじゃん。すごいね。
・今手元にあるお金と将来のあなたの髪、どっちが大切なんですか
「お金は稼げるけど髪は戻ってこない!!」
うまいこと言いますね、さすがプロだ。
でも正直そろそろどうやって切り上げて帰ろうかなって思ってるところなんだよな
でもなー昨日の電話で今日来てそこで90万の契約しろって言われてもなー。
ぼく「いったん考えさせてもらって後日本当に必要だと思ったら改めてうかがってもいいですか?」
「今ここで決めないと絶対後悔しますよ!!!!!一番気持ちが髪に向いてるこの時を逃すとまあいいやってなって結局5年後ハゲて後悔しますよ!!!!!」
まあまあ言うなこいつ。しばくか。
そもそもなんで若ハゲ前提なんだよ。カメラで見たからか。
どうしてもこの場で契約を取りたいようだ。
まあこの時点でちょっと法的に大丈夫かなーなんて思うんですけど有識者の方にお任せします
その後結構な時間「髪とお金どっちが大事なんだ問答」をやらされます。帰りたい。
結局、僕はお勉強代のつもりで1本4000円ほどのシャンプーを1つだけ買わされることで解放されることになります。ゴネたら単品で買えるんじゃねえか。最初からやっとけよ。
まあスカルプDとかその辺の育毛シャンプーってもっと高いしまあまあうんうん(敗北
最終的に、敵地に乗り込んでからおよそ8時間ほど経過していました。
・【まとめ】どう考えても好奇心に負けてはいけない
直接お会いしてそれなりに仲良くしてくださってる方々はご存知かと思いますが自分では結構口は達者な方だと思うんですよね
それでも相手はプロなので、様々な超理論で圧倒してきます
僕のように「学校で習ったやつだ!」って言いながら方程式を解くくらいの感覚で学校で習ったことを実践しに行くのは本当にやめといたほうがいいです。
よしんば契約に至らなくても時間を無限に奪われます。
金も髪も大切だけど時間もやっぱり大切なので。
基本的には
・知らない電話番号からの電話はとらない
・不本意ながら取っちゃったら礼儀とかどうでもいいから即刻切る
これを徹底しましょう。経験則です。
こんな沼みたいなこと本当にするやつなんていない?そうかもしれない。
まあなんだかんだで面白かったので記事にしようと思ってたんですけど時期が近すぎると相手には電話番号を握られてるからな…って思って温めてました。次に電話がかかってきたら着拒しようと思います。おわり。